2016-04-04 14:34 | カテゴリ:BL小説・作家ア行~
ジャンル:本・雑誌 テーマ:ボーイズラブ
★BLです!
★ネタバレ含む!

◆リブレBBSN
◆英田サキ&水名瀬雅良
『愛溺』(2016年3月発売)

ー私の評価ー
好み度/★★★★☆
エロ度/★★★★☆

◇(あらすじ転載)◇
したたる情慾を蒐集した英田サキ珠玉の短編集――。
兄貴との最後の夜に挑発され――。絶対服従と決めた兄貴の体に想いの丈をぶつける機会を得たヤスは、求められるまま彼のいやらしい孔にぶち込み、今夜だけは、自分の女にできたことに悦びを見出すが……。
大人気アンソロジー「エロとじv」収録作のヤクザもの「兄貴とヤス」をはじめ、淫らで奔放な叔父に性の手ほどきを受ける甥の背徳の愛「潮騒の褥」他1編に、「兄貴とヤス」のその後を描いた書き下ろし作品を収録。
◇◇◇◇◇

英田サキさんの『エロとじ』や雑誌からの短編集。
人気の英田サキさんだからなのかビーボーイスラッシュノベルズなのにカバーが豪華な感じだよ。




>>ネタバレ続き★


アンソロジー『エロとじ』と雑誌に掲載された3本に書き下ろしショートで続編1本が収録された短編集でした。全部が水名瀬雅良さんの挿絵になってるが、雑誌に掲載時は違う絵師さんだったみたい。私はどの作品も読んだ記憶がある(←当時は雑誌を買ってたんだよね)が絵師さんまでは覚えてないわ。


◆『兄貴とヤス』
巻末『ヤスと兄貴』

舎弟ヤスこと小谷康広(24歳)×梶原組幹部の羽鳥穂波(32歳)

『エロとじv』に掲載されてたやつだね。覚えてるわ~。組の幹部なんだけど組長から鉄砲玉を依頼され、実行したら殺されるかムショに入るかで。その前に舎弟ヤスを連れてクラブで飲んでたら昔世話になった男と再会し個室でカンケイを持ったあと、自宅で自分を尊敬し慕っている舎弟・ヤスを誘惑して抱かれる。ヤスが寝てる間に起き出してヒットマンの準備に取りかかろうと思ってたら組員から連絡がありターゲットが警察に逮捕されちゃって……というオチだった。
舎弟[攻]ヤスが兄貴好き好きってのが良かったんだよな。兄貴がクラブで過去の男に抱かれてることに密かに嫉妬して。兄貴[受]羽島も慕われてることに満更でもなくてお別れ前に自分のカラダを与えてもいいぐらいには好きでさ。新書化されて続編が読めて嬉しい!
巻末の書き下ろし続編は、恋人になったあと[受]羽島が[攻]ヤスにちょっと甘えるシーンと、[受]羽島が鉄砲玉としての仕事が無しになって舎弟[攻]ヤスとカタギになるべく組長にお願いするという話だった。続編を書くならそうなるよね!組長は[受]羽島を正当に評価してる人物だったから今までの功績を認めてお金で許可。でも舎弟[攻]ヤスはそう言うわけにはいかないと指詰めを言って……からかってただけで兄貴分の[受]羽島がヤスの分も払うことで二人でカタギに戻れるようで明るい未来がみえて良かった。


◆『一度だけでも』

広告会社上司ディレクター・真瀬一仁(35歳)×部下コピーライター・唯川尚也(25歳)

雑誌『小説BEaST』2005年に掲載だったもの。私は以前は小説系雑誌は買ってたからこれも読んでるよ。
若手コピーライターの[受]尚也は尊敬している先輩の[攻]真瀬と酔っ払って一夜の過ちをおかしてしまい、それがきっかけで好きになってしまう。[攻]真瀬は美人と噂の妻がいるから不倫なので心を痛めるが、[攻]真瀬も[受]尚也を可愛がってるからグイグイくるんだよね。始め読んだ時はこの[攻]は許せない!と思ってたんだけど、学生時代からの友人でもあった美人妻と親友で同僚の堀之内が不倫関係になってて結婚したいから別れて欲しいと二人から言われてたなんて[攻]真瀬が気の毒だったわ。そりゃ[受]尚也によろめいたりするわなと思ってしまった。
堀之内のイラストが水名瀬雅良さん的には[受]キャラだもんでオチを知るまでは[攻]真瀬に片想いしてたのかなとか、[受]尚也の同僚で元カレの大沢とくっつくスピンオフあるかなと思ってしまったよ。


◆『潮騒の褥』

会社員・風見啓弘(あきひろ24歳?)×画家・風見静生(36歳)

これは雑誌小bに掲載されてたもの。当時は雑誌を買ってて、甥×義理の叔父という近親関係だけじゃなく重い内容が含まれてて、読み進めるにつれ[受]静生への印象が変わった作品だった記憶がある。

[攻]啓弘視点で書かれてるから[攻]啓弘の[受]静生への気持ちの変遷がよく分かるし、読んでる私も同じ気持ちで[受]静生を見てた。
[攻]啓弘の亡祖父の後妻の連れ子が[受]静生なので義理の甥と叔父の関係。[攻]啓弘が12歳の時に[受]静生が男に抱かれてるのを目撃して衝撃を受けたり[受]静生から性的悪戯をされてから避けたのだが、社会人になって勤務先の移動で同じ町に住むことになって再び交流が始まる。どちらかというと[攻]啓弘は[受]静生のことを幼い自分に性的悪戯をしたり男に抱かれるのが好きなビッチだと嫌っている。祖父が亡くなった時は父が遺産を半分渡そうとしてるのを見て、後妻の連れ子なのに祖父の介護をしてくれたからお礼も込めて半分なのかなと思ってた。
しかし、同じ町に暮らしていくうちに恋愛的な意味で[受]静生を好きになり独占したいのに画廊のオーナーとも関係を持っててビッチなのは相変わらずでそれをやめる様子もなくて嫉妬するが、祖父の遺産のうちの1枚の絵(妖しい幼い少女)が亡き父が絶対に売らなかったものでそれが祖父のもとに来た頃の[受]静生がモデルだったと知り衝撃を受ける。
祖父が後妻よりもその息子[受]静生を愛して手を出してた。幼い[受]静生は母親から愛されず預けられてた祖母からも愛されず、母親の再婚相手であるおじいさんのような年齢の義父に愛されることは心地よく何をされても嬉しく思えた孤独を思うと[攻]啓弘は悲しくなって、[受]静生が男から関係を迫られたら断れないようになった求められることが嬉しいのも悲しくて、幼い連れ子に手を出した祖父とそれを知って止めなかった父に怒りを覚えそれを知らないで抱いた自分にも怒りを覚える[攻]啓弘は複雑な立場だけど心は真っ当な人だね。
[受]静生の生い立ちが可哀想で初めはビッチな男だなと思ってたのにガラッと印象が変わったよ。[攻]啓弘が12歳だった夏の日に一緒に子供らしい遊びをしたことが[受]静生が大切に記憶されてて、可愛くて可愛くてたまらないから手を出したんだろね。それがダメなことって分からなかったんだろな。
[受]静生にとっては誰に抱かれたも心の奥底には[攻]啓弘がいるから恋人なのは間違いないよね。



end.

秘密