2016-05-06 14:04 | カテゴリ:BL小説・作家ア行~
ジャンル:本・雑誌 テーマ:読んだ本の紹介
★BLです!
★ネタバレ含む!

◆リンクス
◆いとう由貴&千川夏味
『月影の雫』コミコミ特典ペーパー付き(2016年4月発売)

ー私の評価ー
好み度/★★★★☆
エロ度/★★☆☆☆

◇(あらすじ転載)◇
黒髪と碧い瞳を持つジュムナ国貴族のサディアは、国が戦に敗れ死を覚悟していたところを、敵国の軍人・レゼジードに助けられる。血の病に冒されていたせいで、家族にも見捨てられ孤独な日々を送っていたサディアにとって、レゼジードが与えてくれる優しさは、初めて知る喜びだった。そして次第にレゼジードに惹かれていくサディアは、たとえその想いを告げられる日が来ないとしても彼のためにすべてを捧げようと心に誓い――。
◇◇◇◇◇

ここ数年のいとう由貴さんは複数[攻]で激しい系が多くて甘いの好きな私には迂闊に手を出せない領域。今回、あらすじから気になって、イラストも朝霞月子さんの月神シリーズの絵師さんだから手をだしてみた。



>>ネタバレ続き★


ナ・クラティス王国軍人で伯爵のレゼジード(30前)×ジュムナ王国貴族ランガル家の庶子のサディア(10代?)、というカップリング。


読み始めて最近のいとう由貴さんのテイストと違うから驚いた!読んだ記憶あるし、かなり前のいとう由貴さんかな~と後ろのページの初出を確認したら、2008年に小説リンクスに掲載されたものの改稿改題とのこと。だから読んだ記憶あったんだな。当時、好きだと思ってて単行本化してくれないかなと思ったはずだよ、6年経って叶って嬉しい。

最近のいとう由貴さん作品は複数[攻]とカップルになってエチシーンたくさんだったりするけど、この作品は2回ですよ!2回ですよ!大事なことなので2回言いました。
処刑される前に[受]に頼まれて[攻]が抱くのと、恋人になってからの2回。これ、最近のいとう由貴さん作品が苦手な人には読みやすいと思うよ!

ジュムナ王国が戦に敗れて貴族である父親からも妾たちからも見放されたビョウキデ思うようなや動けない[受]サディアは敵国の軍人[攻]レゼジードに命を救われ不思議なナンの力を持つ神官から治癒を施される。助けてもなんにもないのにと言っても[攻]レゼジードは自分が不在の間に病気で亡くした異母弟の代わりだからとか嘘をついていたけど、実は[攻]レゼジードの国では王様の後継者を第1王子と第2王子で争っていて優秀な第2王子エギールを擁立したい。敵国で見つけた[受]サディアが健康になれば身代わりに出来るかもなソックリで極秘に助けて国に連れ帰ったと。

真相と自分の役目を知った[受]サディアが健気で、優しくされて[攻]レゼジードを好きになっちゃっても恋心を悟られないように振る舞ってキュンキュンしたわ。軍人らしく[攻]レゼジードは恋愛には鈍感で、[受]サディアを可愛いと思ってるけど恋ではない、第2王子エギール様の身代わりにするには申し訳ないとは思うぐらいには情はわいてるんだよね。
第1王子にハメられて第2王子エギール様が捕まることになって[受]サディアと入れ替わることになるんだけど、[受]サディアはもう生きては帰れないことは悟ってて最後の願いとして子供として死ぬより大人になって死にたいから抱いて本当の妻にして欲しいと頼むのも切ないねぇ。[攻]レゼジードの妻として身分を保障した方がいいと第2王子エギールを擁立に動いていた仲間の神官ナン・タベールから言われて妻になってたからね。

[攻]レゼジードに抱かれたあと告白して自分の生きた存在を少しの傷として残せたはずだからもう思い残すことはないと[受]サディアは第2王子エギール殿下として最後まで振る舞うことを誓うのが健気だわ。
同じ目的で動いてるはずの神官ナン・タベールは[受]サディアが処刑された後に国王に目覚めて貰って第1王子を糾弾しようと計画してたのが怖いわ。いとう由貴さん作品らしいなと思った!
[攻]レゼジードは[受]サディアを助けることが出来て自分も本当に好きだと告白して結ばれてめでたしめでたし。


コミコミ特典ペーパーはその後の話。正式な妻になってるんだけど、第2王子エギール殿下と顔がクリソツだから身代わりがバレたらあかんので社交界には出られないんだよね。数年後に第2王子エギール殿下が即位することになって呼ばれて……まさかの大柄ボディになってるってすごいオチだなと思ったよ!エギール殿下の挿絵あるからね、[受]サディアとソックリの美少年なやつ!大柄になった挿絵も欲しかったな~。

さらっと読むにはいいけど、神官ナン・タベールが謎なんだよね。もやっとしたけど忘れよう……。



end.

秘密