2016-06-15 08:37 | カテゴリ:BL小説・作家ア行~
ジャンル:本・雑誌 テーマ:ボーイズラブ
★BLです!
★ネタバレ含む!

◆リンクス
◆あさひ木葉&東野海
『夜の男』コミコミ特典イラストカード付き(2016年6月発売)

ー私の評価ー
好み度/★★★☆☆
エロ度/★★★★☆

◇(あらすじ転載)◇
暴力団組長の息子として生まれた、華やかな美貌の深川晶。家には代々、花韻と名乗る吸血鬼が住み着いており、力を貸してほしいときには契と名付けられる「生贄」を捧げれば、組は守られると言われていた。実際に、花韻は決して年をとることもなく、晶が幼い頃からずっと家にいた。そんな中、晶の長兄である保が対立する組織に殺されたことがきっかけで、それまで途絶えていた花韻への貢ぎ物が再開され、契と改名させられた晶が花韻に与えられることになった。花韻の愛玩具として屋敷の別棟で暮らすことになった契は彼に犯され、さらには吸血の快感にあらがうこともできず絶望するが…。
◇◇◇◇◇

復帰されてここのところ連続といっていいぐらい各社から発行されてるあさひ木葉さんの新刊。5月末発売日だったけど少し遅延して6月2日発売になった。



>>ネタバレ続き★


深川家を守る吸血鬼・花韻×生け贄にされた深川晶(契ちぎりと改名させられる)、というカップリング。

ものすごい面白かった!とは言えないけど面白かった。[受]契が吸血鬼の生け贄として暗闇に放り込まれ無力な子供だった時から成長して家の事情で外に出られるようになって自分の魅力が男に影響を及ぼすことを知り使ってみるものの肝心の相手には意味のないことだと諦めてる気持ちの動きがしっかり描かれていて、そういう意味では面白かった。

BL作品では主人公たちの恋愛を読みたいんだよね。この作品は[受]契の視点なので始めは親や兄のような慕わしい気持ちから花嫁にされてからは生け贄になってしまって諦めの気持ちそして自分は身代わりなんだという実らぬ恋の気持ちはよく描かれてるんだけど、[攻]花韻が[受]契をどう思っているのか最後になるまで分からなくてモヤモヤしたよ。分かってしまえば納得なんだけど。

深川家に棲む吸血鬼の[攻]花韻の力を使いたい(要は暗殺)時に生け贄を差し出して願いを叶えて貰っていた深川組。長男が殺された時に報復を考えた父親である組長に生け贄として名前を晶から改名させられ離れに幽閉された[受]契。子供の頃は血を吸われるだけで外から隔離された部屋で年の離れた兄のように慕っていたが、18歳という結婚出来る年齢になると花嫁として抱かれることで精気を奪われる行為になるのはBLあるある(笑)。読みながら、[攻]花韻がちゃんと成長するまで待ってることに感心したわ。親から捨てられた子供を可愛がってくれてるんだもんな。花嫁になることは決まってたから受け入れたわけだけど、[攻]花韻が深川家に棲むようになった原因の恋人であった女・契の身代わりなんだと知ってからは子供の頃のように純粋には[攻]花韻を慕わしげには思えなくなって、それが[受]契の心の成長だよな~と読みながら感じた。テレビやインターネットでしか外の情報は得られないので人の感情や気持ちの成長が成されてない世間知らずの青年が可哀想になったよ。

父親である組長と残っていた男の子供(次男?三男?子供が何人いるか不明)が殺され、深川組は唯一残った男子の[受]契を組長に据えたいと[攻]花韻に頼んでとうとう[受]契は外の世界に出てくる。
深川組の幹部たちの自分を見つめる目に人を惹き付けることが出来ることを知り、今まで散々深川家と深川組に利用されてきたから振り回してもいいよねとばかりに色気を滲ませてみたり。なんだか幼い子供みたいだなと哀しい気持ちになったわ。

深川組のシマを狙う大陸系とつるむ組のリーダーを暗殺するために動くんだけど、父親と兄たちが殺されて葬儀を仕切った妹に恨まれて、妹が想いを寄せる若頭が真面目な男で組長である[受]契に命を掛けようとしてるのが赦せなくて敵に兄[受]契を売る(情報を流して[攻]花韻が出てこられないように仕組んだ)のは怖かった!女の恨みは怖いよね。
[受]契も実は裏切っていて若頭だけ生かして自分は死ぬつもりだったのに[攻]花韻に眷属として生かされ(吸血鬼になった)哀しむけど、[攻]花韻はちゃんと[受]契を好きだということが分かってめでたしでした。自分だけを慕ってくれる可愛い子供であった[受]契のお蔭で永く生きる寂しさを感じなくて本当に愛しいと思っていたと早くに言うたれやー!とは思ったけどな(笑)。

それなりに面白くよんだんだけど、あさひ木葉さんの作品で苦手なのはエチシーンに於ける[受]の「らめぇ」的なエロセリフ。人気みたいだけど、私は萎えるんだよな~。


end.


秘密